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レポート
北米最大のエレクトロニクス展示会 CES2018訪問レポート
2018/01/19
レポート
2018年1月9日~12日に、ラスベガスにて北米最大のエレクトロニクス展示会であるCES2018が開催されました。
私は1月10日にサンノゼから日帰りという一日だけの訪問でしたが、その内容をレポートいたします。
レポート内容には個人的な見解も含まれていますので、その点ご承知おきください。
まずは米国最大の歓楽都市ラスベガスに到着
朝5時起きで、真っ暗な中を運転してサンノゼ空港へ。
飛行機は遅れることもなく予定通りラスベガスに到着。
朝早いので、それほどまだ人は多くありません。
CESは例年メイン会場のラスベガス展示場と、Sands Expoの2ヵ所で行い、いつも先にラスベガス展示場に行ってSands Expoはおろそかになるので、今回はSands Expoから。
会場に隣接しているベネチアンホテルまでのシャトルに乗って移動です。
料金は$8.5とリーズナブル。
会場到着、バッジを入手
オンラインで登録したのですが、今年から(多分)やたら厳しくなって、顔写真入りのバッジになりました。
おととし(去年は行かなかったので)までは、事前登録で無料、それを過ぎても$100程度の入場料だったのですが、今回は事前登録でも$100、それを過ぎると$300という法外な入場料です。
主催者側はかなり儲けてますね、いい商売だ。
アメリカは「金を取れるところからはできるだけ取る」という、需給バランスに則ったビジネスの鉄則が普通に実践されていますので、消費者側からしたら辛い場面も多いです。ラーメン$20だし。。。
話はそれましたが、ビジネス目的であることを証明する為に名刺を提示し、ようやくバッジを入手しました。
いざ展示ブースへ!
Sands Expoの1階は、世界中からやってきたスタートアップ(ベンチャー企業)の展示エリアとなっています。
その数700(確か)!アメリカ企業が一番多いですが、次に多いのが中国・台湾。
この辺は予想通りですが、その次に多いのがどこかお分かりになりますか?何とフランスでした(私の見た印象です)。
何故でしょう?分かりません。。。
日本勢は少しだけ。ジェトロ関係のブースと、ソースネクスト社がありました。
なかなかコンセプトの良い製品もありますが、スタートアップだけにまだ作り込みが浅いところが多いです。
それでも「できる、できる」と言って、結局ものにならないのも多いんですよね。
とにかく彼らは話しを何倍にも膨らませますから。
日本企業は謙遜して10できるところを8ぐらいで説明するのですが、海外のスタートアップは5しかできなくても20できると言いますので、実は10対5で日本企業の勝ちなのですが、客の目には8対20で日本企業の負け、と映ってしまいますので、アメリカでビジネスされる際には、たっぷり膨らませてください。
会場を歩いていると、何やら黒い箱に乗ってブースの中をくるくる回っているおじさんがいます。
良く見るとキャスター付きのバッグで、これに自走機能が入っているのです。
これは便利!とは思いませんでした。。。
いい年をしたおじさんが、これに乗って移動するには、かなりの勇気が必要です。
Sans Expoの2階は、スマートホームなどの展示になっています。
変わった形をした水漏れ検知器。
造形物としては、悪くない。
この種の製品の展示は結構目にしました。
アメリカの家は古いので、水漏れが多いのです。
スマートホームを構成する為の様々なユニット。
それこそ色んなところから出しています。
そしてメイン会場へ移動
ふらふら歩いていると、いつの間にか3時近くになっていて、あわててシャトルでメイン会場のラスベガス展示場へ。
実はこの日の午前にラスベガス展示場で停電があり、かなり困っていたようです。
先にSandsに行って良かったと思うと同時に、「未来」を指し示すCESなのに停電とは何とも皮肉な。
未来よりも、まずはインフラでしょうか。
最初に行ったのが、比較的小ぶりの企業が多いSouthホール。
可愛らしいロボットです。
幼稚園などで子供達と遊んだり、映像を床に映し出して勉強させたりします。
英語版のみですが、逆に日本で子供に英語を教える為にはうってつけかも。
英語を話す友達と、遊びながら勉強するようなものですから。
ご興味のある方は、BiZ旅セレクト(アールビズ株式会社)までお問い合わせを!
グーグルグラスで一躍脚光を浴び、いつの間にか下火になったスマートグラスが、ビジネス用途向けで復活してきています。
ARと組み合わせるのがトレンドのひとつで、これは監督者が離れたところから画像を送り、それをARで見ながら、音声指示に基づき作業をするというものです。
作業現場向け。
無数のセンサーがベースプレートに埋め込んであって、載せるパネルを替えると楽器が変わるというものです。
ピアノだったり、打楽器だったり。
ようやくCentralホールへ
大物がブースを構えるのがCentralホールです。
以前はLGブースの入り口が巨大3Dスクリーンになっていて派手でしたが、今年は普通でした。
だいたい毎年同じ場所に、同じぐらいの大きさのブースを持つのですが、パナソニックは随分広くなっていました。
気合が入っています。
サムスンはそれ以上に広く、巨大ブースの中にまたブースがあるような感じで、ひとつの会場のようでした。
未来もあれば、過去のものを復活させるのもテクノロジー。
レトロなレコードプレイヤーです。
アメリカではレコード(こちらでは「ビニール」と呼びます)が、少しずつ復活しているのです。
アメリカ人は立って仕事をするのが好きですが、これは自転車をこぎながら仕事ができます。
相当ヘルシーです。
おっ、ニコンがあると思ったら、巨大工作ロボット。
半導体の露光装置は知っていましたが。。。
SONY復活!
ソニーの業績が良いのは周知の事で、いまさら復活と言う事でもなく、私自身ソニーマニアと言う訳ではありませんが、やはりCESでソニーが元気だと嬉しいものです。
写真だと全然分かりませんが、このHDR(ハイダイナミックレンジ)が凄いです。
白く光っているところが実際にそこにいるかの如く眩しく、テレビがまるで窓のようです。
窓からレーシングカーが走っているのを見ているかのようなのです。
壁のすぐ近くに置いて、巨大映像を映し出すプロジェクター。
その壁までの近さと、映像の大きさ・きれいさは素晴らしです。本気で欲しいです。
そしてアイボ復活。
正直デザインは初代の方が私は好きですが、AIはすさまじく進化しているんでしょうね。
日本のみの発売なので、「なんでアメリカで売らないんだ」と文句言っている人がいました。
ファンはすぐに欲しい。
今回のソニーの展示は良かったですね。
ずっと昔にメモリーステックを出したばかりで、元気一杯だったころ以来の感動です。
自動車も凄い(筈)!
Centralホールを見たところで6時となってしまい、自動車関係のNorthホールは見る事が出来ませんでした、残念!
トヨタの自動運転コンセプトカーのビデオに感銘したのですが、出てたのかなぁ。
「コミュニティの方からやってくる」という、とても夢のあるものです。
見ていない方は、是非ご覧ください。
▶︎https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/20508200.html
かろうじて展示エリア外の通路に展示してあったものです。
どんどんお問い合わせください!
▶︎お問い合わせはこちら
展示会見学も終了し、会場からシャトルでまっすぐ空港に戻りました。
どこも遊びに寄っていません。仕事ですから。
今回紹介したもの、あるいは他で目にしたものでも構いませんので、ちょっと興味がある、何かビジネスに繋げたい、というようなものがありましたら、お気楽にBiZ旅セレクト(アールビズ株式会社)までご相談ください。
5月には「IoTのトレンドの行方とコネクテッドを知る!「IoT World 2018」視察
シリコンバレー5日間」を開催しますので、そちらの方も是非ご覧ください!
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